
上野観光連盟は、徳川家康公・徳川吉宗公・徳川慶喜公を祀る神社として建立された上野東照宮にて、2026年1月1日(木)~2月23日(月)の期間、常時約160株のぼたんが社殿や五重塔など本格的な江戸建築に彩りを添える「第四十四回 上野・東照宮 冬ぼたん」を開苑する。
開苑期間中の特定の日時には、春咲き牡丹の苗とダリアの球根の販売を予定しているという。
上野東照宮ぼたん苑について
上野東照宮ぼたん苑は、徳川家康公を御祭神とする上野東照宮の敷地内に、1980年4月、日中友好を記念して開苑した。
回遊形式の日本庭園に植栽されたぼたんは、12月現在、春は110品種500株、冬は40品種160株が栽培されているという。また、より多くの人々に季節の花を楽しんでもらえるよう、秋には100品種200株のダリア(別名:天竺牡丹)を展示している。
常時約40品種160株以上を展示
「第四十四回 上野・東照宮 冬ぼたん」の開苑期間中は、“八千代椿”、“島錦”、“黄冠”など、抑制栽培の技術を駆使して開花させた冬咲きぼたんや、“戸川寒”、“流れ星”といった着花率2割以下と咲かせるのが極めて困難な寒ぼたんをあわせて、約40品種160株以上を展示している。

“島錦”は、紅白が入り乱れて咲くことのある品種。

“黄冠”は珍しい黄色の品種。他の品種にはあまりない、甘い芳香のある品種だ。

“寒牡丹・戸川寒”は、二季咲きの品種。気候状況により、冬の花は開花しないことがあるという。

また、苑内には和ごよみに倣った装飾が施され、訪れる時期によって異なる趣きが楽しめる。
寒さをしのぐための“わらぼっち”

冬の厳しい環境から保護するため、開苑中の冬咲きぼたんは“わらぼっち”に包まれている。
“わらぼっち”は、地域によって形や結び方等が様々。「上野・東照宮 冬ぼたん」では、開苑当時から荒縄を用いた男結びや、

梅等の花を模した飾り結びで、見る人の目を楽しませているという。
本格的な江戸建築と共に楽しむぼたん

苑内からは、旧寛永寺五重塔や東照宮の参道に並ぶ石灯籠を見ることができる。
枯山水の日本庭園とあわせて、他では味わえない江戸風情の中でぼたんを見ることが可能だ。

また、雪が降れば格別の趣があり、しんしんと降り積もる雪の中に凛と佇むぼたんの姿は、見る人の目を惹きつけるという。
ぼたんと共に楽しむ、時期により異なる花木

1月上旬からはロウバイや

早咲きのウメが、

そして2月上旬頃からはフクジュソウやマンサクなど、苑内では様々な花木が見頃を迎え、ぼたんと共に華やぎを添えるという。
公式Instagramで開花情報を発信
冬のぼたんは気温が低い時期に咲くため、開催期間中は長きにわたり見ごろが続くそう。
開催期間中は、公式Instagramにて毎日の開花情報が確認できる。

上野東照宮へのアクセスは、JR上野駅 公園口、京成電鉄京成上野駅 池之端口より徒歩5分、東京メトロ根津駅 2番出口より徒歩10分の場所にある。
東京都心にありながら緑豊かな上野で、冬を彩る縁起花のぼたんを観賞してみては。
■第四十四回 上野・東照宮 冬ぼたん
開苑期間:2026年1月1日(木)~2月23日(月) ※期間中無休
開苑時間:9:30~16:30(入苑締切)
会場:上野東照宮
所在地:東京都台東区上野公園9-88
入苑料:大人(中学生以上)1,000円、団体(15名以上)800円、会期入苑券2,500円、小学生以下無料
公式HP:https://uenobotanen.com
公式Instagram:https://www.instagram.com/utbotanen_official
(yukari)